濱野弁護士、TVデビュー

  • 2017.04.06 Thursday
  • 12:08

弁護士の村田です。

 

さて、想像以上に投稿期間があいてしまいましたが、本年一発目の投稿は、表題のとおり弊所の濱野弁護士TVデビューの話です。

と言いますのも、とあるご縁がありまして、弊所の濱野弁護士が広島ホームテレビで放映中の情報番組「HOME J ステーション」(月〜金 夕方4時49分〜)の水曜日コメンテーターに抜擢されて出演することになったのです。

そして、昨日が栄えあるその第一回目の放送だった訳です。

 

弁護士というのはやはりなかなか身近な存在ではないと思われがちで、「こんなことで弁護士に相談に行っていいんだろうか?」などと敬遠されてしまうことがよくあります。

けれど、我々弁護士が目指しているのは対処療法的な手助けではなく、事態が大ごとになる前の予防法務です。

したがって、予防的対処ができる段階の内に、敬遠されることなく気軽に相談に来てもらいたい訳です。

そんな訳で、濱野弁護士のTV出演をきっかけに、ご覧になった方々が少しでも弁護士を身近に感じてもらえれば幸いです。

 

濱野弁護士は毎週水曜日にコメンテーターとして「HOME J ステーション」に出演しておりますので、お時間のある方は是非番組をご覧下さい。

 

 

と言う話だけで終わってしまうと事務所の近況報告だけになってしまいますので、最後に一つTV業界にまつわる小話を。

 

実は、TV業界の不思議な慣習(?)として、大事な決め事でも契約書をあんまり作らない、というものがあります。

TV会社の総務の担当者の方々が非常にお忙しいから、という理由なのかどうかまでは分かりませんが、TV業界では結構口約束で物事が動くことが多いような印象を受けます。

私も以前TV業界関連の案件に携わったこともありますが、その時も契約書が存在しないことに端を発する紛争だったと記憶しています。

この慣習、弁護士目線で考えると非常に不思議かつリスキーな慣習でして、日本の裁判ではとにかく書面が重視されます。人の言うことは信用ならん、ということではないのでしょうが、書面に残っているかどうかでその信用度に大きな差が生じてしまいます。

ですので、大事なことであればあるほどとにかく書面にして残す、ということを我々弁護士は心がけているのですが、TV業界では何故か契約書にして残すということがあまりないようです。

とても不思議ですね。

 

そんな訳で、TV業界関係者ではない皆さんは、何か大事なことを決める時は必ず書面にして残しておく、ということを心がけておくと後日の紛争予防に役立つことでしょう。

万が一、それでもトラブルになった場合には、TVに出演している濱野弁護士も所属している弊所にご相談ください。

最善弁護義務

  • 2016.05.30 Monday
  • 12:12
弁護士の村田です。

さて,巷では「99.9」というタイトルの弁護士ドラマが放映されているようですが,それに因んで今日は刑事弁護のお話を少し。

弁護士に対するよくある誤解の一つに,「弁護士はお金のために犯罪者の味方をしている悪い奴だ!」というものがあります。
誰がどう見ても有罪だろうという案件で無罪を争ったりすることがあるので,こういった印象を持たれてしまうのかもしれません。

ある意味では,それは当たっているところもあります。
例えば,ヤクザの私選弁護をしたりしている場合,ヤクザからお金を直接もらって裁判の弁護をする訳で,「お金をもらって犯罪者の味方をしている」と言われれば,仕方のないことかもしれません。
ただし,弁護士というのは裁判官や検察官と違って私人として事業を行っている事業主ですので,依頼者からお金をもらわないと自分の生計が立てられません。したがって,仕事としてやっているんだ,という面をまず理解してもらわないといけません。

次に,自らが望まなくても刑事弁護をしなくてはならない場面もある,という点も理解してもらう必要があります。
すなわち,国選弁護人です。
国選制度の説明は以前もしましたが,被疑者(被告人)が弁護士を希望するとの要望を出した場合,弁護士会にある名簿の中から順番に弁護人が選任されるというもので,これは裁判所が担当する弁護士を選任しますので,原則として弁護士の方は自由に辞められませんし,被疑者(被告人)も自由に弁護人を解任することはできません。
それを認めてしまうと,被疑者(被告人)に自由に弁護士を選ぶ権利を事実上認めてしまうことになるからです(裁判所は弁護士を斡旋する場所ではないのです)。
したがって,国選弁護人に選任された弁護士が,被疑者(被告人)と面会した際,「何という極悪人なんだ!」と内心思ったとしても,それを覆い隠して,その人の弁護をしなくてはならないのです。
むしろ,しなかった場合,その弁護士は懲戒請求をされてしまう可能性すらあります。
なぜか。
弁護士には,刑事弁護において「最善弁護義務」が課せられているからです。

すなわち,弁護士の職務上の行為規範を規律する「弁護士職務基本規程」第46条において,こう規定されています。

「弁護士は,被疑者及び被告人の防御権が保障されていることにかんがみ,その権利及び利益を擁護するため,最善の弁護活動に努める。」

例えどんな極悪人だろうと,公平かつ適正な裁判を受ける権利が憲法上保障されています(憲法第32条)。
そして,公平かつ適正な裁判を実現するためには,被告人を弁護する弁護人を付けて裁判を行うというのが近代刑事訴訟制度の大原則です。
かかる大原則を実現するために,弁護士には上記のような「最善弁護義務」が課せられているのです。
したがって,弁護人が「こんな極悪人の弁護なんかしてられるか!」と弁護活動を放棄してしまった場合,上記最善弁護義務に違反したとして,懲戒を受けてしまい,最悪,弁護士として働けなくなってしまう可能性すらあるのです。

そういった理由から,弁護士は,社会の目から見たら極悪人のような被告人であっても,弁護人として寄り添い,弁護活動をしているのです。

では最後に,弁護士であっても,どのような弁護活動をすればいいのか悩む事案について紹介したいと思います。
弁護士には刑事弁護において最善弁護義務が課せられていることは既に紹介しましたが,よく教室事例で一体何が最善弁護義務なのか悩む場面があります。
典型的なのは,例えば次のような場合です。

殺人事件で,逮捕されて起訴された被告人は,「人違いだ!殺したのは俺じゃない!」と否認している。弁護人も,当然被告人の言い分に沿って無罪を争っているところ,ある日,被告人から,「裁判では否認しているけど,実は本当は俺が犯人なんです。でも自白しちゃうと最悪死刑になってしまうので,先生には裁判で無罪を争ってほしいです。」と告げられてしまった。

このような場合,弁護士としてはどうしたら良いのでしょうか。
非常に悩ましい問題です。
正義に則って行動するのであれば,被告人が犯人であると自白しているにも関わらず,無罪を争って無罪を勝ち取ってしまった場合,人を殺した殺人犯を世に放つことになってしまいますので,裁判では無罪を争わず,有罪を前提の情状弁護をすべきである,とも考えられます。
実際に,「弁護士職務基本規程」にも,第1条に「弁護士は,その使命が基本的人権の擁護と社会正義の実現にあることを自覚し,その使命の達成に努める。」と規定され,第5条に「弁護士は,真実を尊重し,信義に従い,誠実かつ公正に職務を行うものとする。」と規定されていますので,真実を尊重し,社会正義を実現するためには,被告人の要望に反してでも裁判で無罪を争うべきではないという考え方です。

一方で,上記しましたように,弁護士には「最善弁護義務」が課せられていますので,被告人が無罪を争って欲しいと要望しているのに,それに反して有罪前提の弁護活動をしてしまうと,最善弁護をしたことにはならないのではないかという疑問があります。
また,弁護士には守秘義務も課せられていますので,被告人が弁護士を信頼して自らの犯罪事実を告げたのに,それをペラペラと外部に漏らしてしまうと,守秘義務にも違反することにもなります。

このように,上記のような場面に立った場合,弁護士は相反する義務に挟まれてしまうことになりますので,どのように行動するのが正解か,非常に悩むことになってしまうのです。
そして,この問題に確固たる正解というものは今のところありません。

幸いにして私は上記のような場面に出会ったことはありません。
が,いずれ出会わないとも限りません。
その時のことを想定して,どうすればいいのかを考えておく必要があります。

皆さんであれば,どうしますか?

骨髄提供同意立会

  • 2016.02.12 Friday
  • 15:54
弁護士の村田です。

さて,今日は弁護士の仕事としてあまり知られていない「骨髄提供同意立会」のお話をしてみようかと思います。

骨髄提供については,ニュースとかで見てご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが,白血病等の血液の病気の場合,治療法の一つとして,他人の健康な骨髄を移植して,悪い血液を健康な血液に変えてしまうという方法があります。いわゆる骨髄移植手術です。
もっとも,誰からでも骨髄の移植が受けられる訳ではなく,白血球の型が一緒の人からでないと移植を受けることはできません。
そして,血縁関係にない第三者と白血球の型が一緒である確率は極端に低いことから,血縁者から移植が受けられない場合,移植のために白血球の型が同じ人を探すのは非常に困難ということになります。
そこで登場するのが「骨髄バンク」です。
日本全国にいる骨髄移植が必要な患者のために,自身の骨髄を提供してもいいと考えられた方々が,骨髄バンクにドナー登録をしておくと,白血球の型が同じ患者がいた場合,移植手術がしやすくなる訳です。
具体的には,患者に移植手術が必要になった場合に,バンクに登録しているドナー候補者に対して,バンクから同じ白血球の型を持つ患者のために骨髄移植をする意思があるのかどうかの確認がなされて,ドナー候補者の同意が得られれば,当該患者への骨髄移植の手続を調整することになります。
ただし,骨髄を提供するドナー側からすると,健康体にも関わらず,手術をして骨髄を提供することになりますので,当然手術に伴うリスクも発生してしまいます(手術は人間がする以上,限りなくリスクは小さいとは言え,絶対安全とは言えないでしょう)。
そうすると,ドナー候補者としては,そういったリスクも承知の上で,誰かに強制されることなく自らの意思に基づいて同意がなされないといけません。
そこで,ドナー候補者が自身の骨髄を提供する際に真摯な同意があったことを担保するために,利害関係のない第三者が同意の現場に立ち会って,提供に伴うリスクに関する適切な説明がドナー候補者になされたのか,その説明をきちんとドナー候補者が理解していたのか等を確認することになっているのです。
そして,その提供同意に立ち会う第三者というのが,弁護士な訳です。
骨髄提供という非常に重要な問題に立ち会う以上,ある程度社会的地位を有する職業の方がいいだろうということで,弁護士が選ばれている訳ですが,具体的に立ち会う流れは次のとおりとなります。
すなわち,骨髄バンクから,弁護士会に対して,コーディネーターがドナー候補者に骨髄提供をすることについての最終同意確認をするので,誰か弁護士を派遣してくれませんかとの依頼があれば,弁護士会が名簿から同意立会ができる弁護士を探して,当該弁護士に立会依頼が来ます。そして,日程的に立ち会うことが可能な場合,その弁護士が同意確認をする病院等に赴き,骨髄バンクのコーディネーター及び担当調整医師がドナー候補者に骨髄移植に関する諸説明をしているのを傍で聞いて,適切な説明がなされているかどうかを確認した上で,適切な説明がなされてドナー候補者が問題なく同意していたのであれば,最終的にドナー候補者が作成する提供同意書にも立会人として署名押印をすることになります。

以上が,弁護士がしているマイナー(と言うと語弊があるのかもしれませんが)な業務の一つである,骨髄提供同意立会です。
私も立会をしたことがありますが,骨髄を提供するドナー側からすれば,いわば究極のボランティアな訳ですから,その同意書を作成する現場に立ち会えることは非常に有意義な経験だと思います。
なお,立ち会った際のコーディネーターの説明によると,骨髄バンクにて提供手術に失敗してドナーが死亡した事例は今まで1件もなく,また,重篤な後遺症が残った例もないそうです(骨髄を採取する際に全身麻酔した上で針を刺すので,1〜2週間痛みが残ることはあるそうですが)。
とは言え,手術をするとなると2〜3日入院することにもなりますので,移植を待っている患者のために骨髄を提供されるドナーの方々の高潔な精神には頭が下がる一方です。
我々弁護士も,そうした自己犠牲の精神を持った上で日々の業務に励みたいところです。

裁判は遅刻が厳禁?

  • 2016.01.24 Sunday
  • 13:43
弁護士の村田です。

さて、今日は今年一番の大寒波が到来しているということで、大雪の予報が出ているところですが、天候が悪い時の裁判はどうなるのでしょうか?

もちろん、あまりに天候が悪い時は中止になることがあります。
私も、昔やっていた裁判で、大型の台風が直撃するということで、裁判所から、台風が来ているので裁判の期日を延期しませんかと打診されたことがあります。
とは言え、余程の悪天候じゃない限り裁判自体が中止になることはそうそうありません。

したがって、仮に今日みたいに大雪の予報が出ているような日に裁判が入っている場合、裁判自体が中止にならない限り、何とかして裁判所に辿り着かなければなりません。
そこで問題になってくるのが、悪天候による交通機関の遅延です。
大雪などが理由で電車が止まってしまうなんてことはよくあること。
そういった交通機関の遅延を理由に裁判に間に合いそうにない場合、すなわち、結果的に裁判に遅刻してしまった場合、何らかのペナルティが科せられるのでしょうか。
この点、実は、ある程度の遅刻であれば許されることがあります。
何らかの基準がある訳ではありませんが、経験上5分〜10分程度の遅刻であれば、裁判所は待ってくれることがあるように思います。

先日も、私が担当していたとある裁判で、相手方の弁護士が時間になっても法廷に現れず、10分経っても来られなかったので、書記官が事務所に電話したところ、「10分程遅れます」とのこと。それを聞いて、裁判官と一緒に、「その10分遅れるというのはまさか今からさらに10分遅れるという意味ではないでしょうね」と苦笑いしたことがあります。
幸い、そのあとすぐに相手方代理人が謝りながらやってきたので(遅刻したのは雪が原因だったそうです)、何とか裁判自体は開けましたが、このように10分程度の遅刻であれば待ってくれることがあるようです。
もっとも、仮に待ってくれても、遅刻してしまうと裁判所の印象が悪いことに変わりはありません。
当然、10程度の遅刻じゃすまない場合、相手方不出頭ということで、裁判は延期になり、無駄に時間がかかることになります。

そんな訳で、今日みたいな悪天候の日に裁判が入っているときは、遅刻することなく時間に余裕を見て裁判所に向かう癖をつけたいものです。

裁判のテレビ放映

  • 2016.01.18 Monday
  • 12:47
弁護士の村田です。

さて,先日,とあるニュースにて弊所の宮崎弁護士がテレビ出演をしておりました。
と言っても,コメンテーターとかで出演したのではなくて,とある刑事裁判に関するニュースの一コマで,法廷でのシーンに弁護人にとしてその裁判に関わっていた宮崎弁護士が数秒映っていただけ,というものですが。

そんな訳で,今日は裁判のテレビ放映に関するお話です。
とは言うものの,裁判は原則「撮影」「録音」は禁止です。
裁判は公開されていますので,誰でも自由に見に行くことはできますが,とは言えプライバシー等の問題がありますから,人権保護等の観点から勝手に「撮影」「録音」することは禁止されているのです(なお,アメリカなどでは裁判を放映することがあるようです)。
そのことは法律でも定められており,民事裁判であれば,民事訴訟規則第77条に「法廷における写真の撮影,速記,録音,録画又は放送は,裁判長の許可を得なければすることができない」とあり,刑事裁判であれば,刑事訴訟規則第215条に「公判廷における写真の撮影,録音又は放送は,裁判所の許可を得なければ,これをすることができない」とあります。

したがって,テレビ放映にて実際の裁判の様子が放送されることは基本的にありません。
皆さんもテレビのニュースで実際の裁判が進行している様子を見たことはないはずです。
では,テレビで放映されている裁判の画はどこのシーンなのかと言うと,これは裁判が始まる前のシーンです。
テレビで裁判のニュースをする際,アナウンサーがその裁判の説明をしているシーンにて,法廷で裁判官が難しい顔をして微動だにせずに鎮座しているところを真ん前から数秒撮影した画が流れるのを皆さん見たことがあるかと思いますが,正にそのシーンです。
あれは,実際の裁判のシーンではなく,裁判が始まる前に撮影したシーンなのです。
裁判が始まると,当事者が裁判に参加するため,人権保護等の観点からテレビ撮影は許可されませんが,裁判前であれば,当事者はおりませんので,事前にテレビ撮影しますよと断った上で,数分間特別に法廷に裁判官が座っているシーンだけを撮影するのです。
当然,このときは裁判所から撮影許可が出ております。
また,撮影の際に弁護士はどうするのかと言うと,事前に裁判所からテレビ撮影の連絡が来ますので,テレビに映りたければ撮影の際に代理人席に座っていても構いませんし,映りたくなければ撮影が終わるまで法廷の外に出ていても構いません。
そんな訳で,冒頭の宮崎弁護士のテレビ出演も,関わった裁判で事前にテレビ放映の連絡があったものの,テレビに出ても構わないということで,裁判前にわざわざ代理人席に座って法廷撮影に出演していたという経緯なのでした。

さて,最後にもう一つ小話をしますと,法廷のシーンを撮影する際,裁判官は座っているところをカメラで真ん前から数分間撮影されますので,目の置き所に困ることがあるそうです(カメラ目線をするのも変ですし,かと言ってキョロキョロしているのも変ですよね)。
では,そんな時にどうするのかと言うと,法廷の構造上,丁度裁判官の目線の先の壁には時計が掛けられていますので,撮影が終わるまで裁判官はひたすらその時計を見続けるのだそうです。
そんな訳で,皆さんもテレビのニュースで法廷の様子が放映された際には,出演している裁判官が微動だにせずに見つめているのは壁に掛かっている時計なんだろうな,なんてことを思いながら見てみるのも面白いかもしれません。

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