ぼったくり被害への対処法

  • 2015.05.07 Thursday
  • 00:34
弁護士の村田です。

さて、最近あんまり真面目な記事を書いていないことに気がつきましたので、たまには真面目な記事でも書こうと思います。
そんな訳で、今日のテーマはぼったくり被害です。

広島には、流川というそれなりに栄えている繁華街がありますので、年末年始や年度末年度始めといった飲み会シーズンには、多くの人で賑わっています。
けれど、中には良くないお店も存在しており、お店に入ってちょっとお酒を飲んだだけなのに、数十万円の高額請求をされた挙句、支払わなかったら監禁されて脅迫された、なんてこともあるかもしれません。
そんなぼったくり被害に遭った場合、法的に対処するにはどうすれば良いのでしょうか。

まず、そもそもそのような高額請求をすることは法的に有効なのか?といった問題があります。
この点については、きちんと金額等が明示されている場合、お店が提供するサービスにどのような値段を付けようが基本的にはお店の自由なので、それだけで法的に無効となることはありません(ただし、あまりに高額な値段の場合、暴利行為であるとして無効となる可能性はあります)。
すなわち、大事なのは、料金体系がきちんと明示されているかどうか、そして実際に請求された金額がその料金体系に沿ったものであるかどうか、という点にあるのです。
その点を法的に規制しているものとして、広島には「酒類提供営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等の規制に関する条例」、いわゆるぼったくり規制条例が存在しています。
この条例がどのような規制をしているかというと、[繕發魑劼妨やすいように表示すること、表示した料金と異なる料金を告げたり著しく安い料金だと誤解するような勧誘をしないこと、支払いの際に乱暴な言動を交えるなど不当な取立てをしないこと、を主に規制しています。
そして、かかる規制にお店が違反した場合、行政から行政指導が入り、悪質な場合には営業停止処分が出されることもあります。

以上の点を踏まえて、では、実際にぼったくり被害に遭わない、又は遭った場合の対処方法については、以下のようにすることが推奨されるでしょう。
すなわち、広島では条例によって料金をきちんと表示される義務がお店に課せられていますので、まずはサービスの提供を受ける前にお店にて料金体系の説明をきちんと聞くことです。
この時点で、お店が料金の説明をきちんとしなかったりおかしな説明をした場合、そのお店は上記条例に違反しているお店ということで、限りなくブラックなお店ということになりますので、速やかにお店を出て近寄らないようにしましょう(あるいは、余裕があれば警察等に通報することも検討すべきでしょう)。
次に、一応料金の説明があって、安心してお酒を飲んだにも関わらず、支払いの段階になって高額な料金の請求を受けた場合、なぜそのような高額な料金になったのか、その明細をきちんと出すように要求しましょう。
大事なのは、絶対にこの段階でお金を支払っていけないということです。
なぜなら、客側が一度料金を支払ってしまった場合、仮にそれが無効な契約に基づくものであったとしても、それを取り返すためには裁判等を起こす必要があり、非常に手間と時間がかかるからです。
さて、次に、お店側に料金の明細を出すように要求したにも関わらず、お店が明細を出さない場合、明細を出さない限り絶対に支払わないと断固拒否しましょう。
それにも関わらず、料金を支払わないと店から出さないとお店が強固に迫ったきた場合、そのお店は上記条例に違反する不当な取立てをしていることになりますので、即座に警察に通報しましょう。
この時に大事なのは、警察には料金で揉めているという風には言わないことです。
なぜなら、警察は民事不介入ですので、料金で揉めているという内容の通報を受けても、それは民事の問題だということでなかなか出動してくれない可能性があるからです。
ですので、警察に通報するときは、お店に不当に監禁されている、あるいは脅迫を受けている、といった内容を話して、刑事事件である旨伝えることが大事です。
そして、警察に来てもらった際には、事情を説明して、明細を出してもらえるよう促してもらうのが良いでしょう。
最後に、お店が明細を出してきた場合には、その明細とお店で表示されている料金体系とが整合しているかどうかをきちんと確認しましょう。
整合していない場合、そのお店は不当請求をしていることになりますので、不当な部分は支払う必要性は全くありません。
したがって、事前に説明を受けた料金体系に沿った形で計算し直して、その部分だけを支払って帰りましょう。
ここで大事なのは、ぼったくりだからと言って1円も支払わなくて良い訳ではないことです。
ぼったくりだろうとお客はそのお店でサービスを受けている以上、事前に説明を受けた料金体系と合致する部分については有効な契約が成立していますので、その部分はきちんと料金を支払ってお店を出ていきましょう。

このように、大事なのは、〇前にきちんと料金について確認すること、∋拱Гい虜櫃砲發ちんと明細を確認すること、困ったら民事ではなく刑事事件であると警察に通報すること、です。
以上の点を守れば、ぼったくり被害に対して有効に対処することができると思われます。
が、実際にぼったくり被害に遭った場合、強面の店員に脅されて、上記したような強気の対応をすることができず、お店に脅されるまま唯々諾々とお金を支払ってしまった、なんてことも充分に考えられるところです。
そのようなことにならないよう、お店から料金支払いについて脅された場合、連絡が付く弁護士を知っているのであれば、すぐにその弁護士に電話して代わりにお店と交渉してもらうことをお勧めします。

弊所は、そのようなぼったくり被害とも戦っておりますので、もしお困りの際は、弊所にご一報することもご検討ください。
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