新年のご挨拶

  • 2016.01.07 Thursday
  • 12:27
弁護士の村田です。

皆様,新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて,新年の挨拶だけだとアレですので,一つ小話でも。

年末年始は当然社会的にはお休みですが,裁判所はどうでしょうか。
実は,裁判所の休みについては法律で定まっており,「裁判所の休日に関する法律」にて規定されております。
当該法律によりますと,「十二月二十九日から翌年の一月三日までの日」は「裁判所の休日とし,裁判所の執務は,原則として行わないものとする」と定められており(同法1条1項2号),裁判所も年末年始はお休みとなっています。
当然,通常業務等はやっておりません。
しかしながら,年末年始だからと言って,やらない訳にもいかない業務も存在しています。
例えば,逮捕・勾留等に関する令状業務です。
逮捕・勾留等の令状を発行するのは裁判所の専権ですが,年末年始に殺人事件等の刑事事件が起きた際に,裁判所がお休みだから令状は出せませんなんてことになると,その間に犯人に逃げられてしまう等の不都合が発生することが容易に予想されます。
したがって,令状業務については,年末年始であろうと裁判所は行っているのです。
「裁判所の休日に関する法律」にも,「裁判所の休日に裁判所が権限を行使することを妨げるものではない」との規定が存在しています(同法1条2項)。
以上のことから,年末年始であっても,運悪くその間の令状当番となってしまった裁判官は,検察官等から令状請求があった場合には,家族の冷たい目を掻い潜りながら令状を発行するかどうかの令状業務を行っている訳です。

一方で,逮捕状が発行されるとなると,弁護士も知らぬ存ぜぬでいる訳にはまいりません。
以前にも説明をしましたが,被疑者が逮捕された場合,今後のアドバイス等をするために即座に弁護士が被疑者に無料で会いに行く制度が存在しています。いわゆる当番弁護士制度です。
したがって,年末年始であろうと,当番の弁護士は,逮捕された被疑者から接見要請があった場合には,警察署まで会いに行かなければならないのです。

私も,一昨年は12月30日・31日の正に年末に当番担当だったことから,年末に実家に帰る訳にもいかず,自宅で待機していた思い出があります。
もっとも,その時は広島は平穏無事だったのか,特に接見要請も来ることなく終わった訳ですが,自宅にて待機しておかないといけないことに代わりはないので,落ち着かない年末だったことを覚えています(なお,警察も年末年始は動きたくないのか,年末年始は逮捕案件が比較的少ない傾向にあるように感じます)。

そんな訳で,基本的には年末年始は裁判所も検察庁も弁護士もお休みではございますが,中には年末年始であっても動いている方々も存在している訳でして,中々どうして気が休まることが少ない職業のような気もします。
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