遺言の日

  • 2016.04.16 Saturday
  • 15:50
弁護士の村田です。

さて、去る4月15日は、「良(4)い遺言(15)の日」ということで、広島弁護士会でも「良い遺言の日記念シンポジウム」を実施しました。
シンポジウムには総勢70名近くの多数の方々にご参加いただき、また、その後に実施しました無料相談会にも多くのご参加いただきましたこと、この場を借りてお礼申し上げます。

そんな訳で、今日は遺言に関する小話を少ししてみようかと思います。
遺言とは何か、なんてことは今更滔々と語る必要もありませんが、世の中には遺言がなくて今まで仲の良かった家族ですら遺産を巡って紛争が起きてしまった、なんて事例はそれこそ数え切れないほどあります。
備えあれば憂いなし、という訳ではありませんが、いくら生前は仲が良いように見える家族でも、ご自身が亡くなった後にどうなるかまでは分かりません。
そんな時に余計なトラブルを起こさないためにも、元気なうちに遺言を書いておくことは非常に大事です。遺産がある程度まとまった金額ある場合には、尚更です。
ですので、自分の家族は大丈夫だ、と思っていても、遺言を書いておくに越したことはないのです。
もし遺言の書き方が分からない、という方は当事務所までご相談に来ていただければ私も含め当事務所の弁護士が一からレクチャーさせていただきます(露骨なダイレクトマーケティング)。

さて、そんな遺言ですが、あまり一般には知られていない法的手続に「検認」という手続があります。
これは何のかと言うと、ご家族が亡くなられた後、亡くなられた方の遺言を発見した場合、まずは家庭裁判所に持って行って裁判所で中身の確認をしなければならない手続のことを言います。
たとえば、遺言が封筒などに入っていて、封印がなされていた場合には、勝手に開封してはいけません。家庭裁判所に持参して、裁判所の立ち会いのもとで中身を確認する必要があるのです。
このことは法律で定められており、遺言を発見した相続人の義務となっています。
では、なぜこのような手続があるのかというと、裁判所に持って行って裁判所の立ち会いのもとで遺言の内容を確認することで、それ以後の遺言の偽造を防止するためです。また、相続人全員に遺言の存在を知らしめるという意味もあります。
もし、仮にこの検認手続を怠った場合、当該遺言が無効になるということはありませんが、5万円以下の過料の支払いという罰則を受けることになりますので、ご注意ください。
したがって、遺言を発見した場合には、何はともあれまずは最寄りの家庭裁判所に連絡をして、どうすればいいのか聞くのが一番でしょう。
この検認という手続は手続自体の知名度が低いせいかよく忘れられがちですので、お困りの際には弁護士に相談に行くのも良いかと思います。

なお、上記検認手続が必要となるのは自分で遺言を作成する自筆証書遺言のみであり、公証役場で作成します公正証書遺言では不要ですので、検認手続を相続人にさせるのが煩わしいとお考えであれば、費用は多少かかりますが公正証書遺言で遺言を作るのをお勧めします。
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