第19回弁護士業務改革シンポジウムin岡山

  • 2015.11.05 Thursday
  • 12:00
弁護士の村田です。

さて,去る10月16日に,第19回弁護士業務改革シンポジウムに参加するため岡山まで行ってまいりました。
と言うのも,私は広島弁護士会の弁護士業務改革委員会に所属しているため,その関連で参加することになったからです。
この弁護士業務改革委員会とは一体何をする委員会なのかと言いますと,弁護士がクライアントに提供できるサービスは多種多様なものがある訳ですが,そのサービス内容をより良いものにしていくためにはどうしたらよいのか,といった内容から,弁護士が提供している今まであまり知られていない分野へのサービスをどうやって周知していくのか,といった内容まで,まさに弁護士の業務内容を改革していくことを検討する委員会な訳です。
例えば,分かりやすい例で言えば,弁護士が提供しているサービスの中には一般市民の方々向けのものだけではなく,行政機関に対して提供しているサービスもある訳ですが(典型的には行政訴訟の分野から公金債権回収や条例制定についてなど幅広く弁護士が関与できる行政法務はあります),比較的規模が大きくない行政機関ですと,そのような弁護士が関与できる行政法務が多くあることについてあまり知らないこともあり,弁護士がそこまで利用されていないということもあり得る訳です。そういう場合に,いかにして弁護士のサービス内容を行政機関に知ってもらうのか,といったことなどを日夜検討している委員会が,弁護士業務改革委員会な訳です(誤解のないよう補足しておくと,もちろん行政機関だけでなく,一般市民や企業の方々向けの法的サービス内容の改革についても検討しています)。
そして,そんな弁護士業務改革について全国的に議論し合う場が上記弁護士業務改革シンポジウムとなります。

そんなこんなで,初めて降り立った岡山の地ですが,広島-岡山だと距離的にも非常に近いので,当然日帰りです。観光している暇もありません。
という訳で,駅に着いてから脇目も振らず会場に行き,早速シンポジウムに参加することに。



私が参加することにした分科会は,「法律事務所と企業内弁護士の関係」をテーマにしており,法律事務所で弁護士をしているのではなく,企業に雇用されて企業内で仕事をしている企業内弁護士のあり方について検討する分科会でした。
今現在,日本では企業で雇用されて企業内で仕事をしている弁護士が全体で約1450名近くいるらしく,今後も増えることが予想されます。
一昔前は,企業と弁護士の関わり方と言えば顧問契約を締結して顧問弁護士として企業に助言していくというのが一般的でしたが,弁護士の数が増えてきた昨今では,アメリカでは多くあるように,企業に雇用されて企業の従業員(あるいは役員)としてその会社に法務サービスを専属的に提供していくというスタイルが増えてきているそうです。
企業としても,日常的に発生しうる雑多な法的問題について,その都度顧問弁護士に相談に行くよりは,身内の弁護士がいるのであればすぐに確認に行けるといったメリットがあるのでしょうし,外部の弁護士と内部の弁護士とで仕事の住み分けできつつあるということなのでしょう。
とは言っても,大都会の大企業であれば格別,地方の中小企業だと弁護士をわざわざ雇用することは少なく,結局懇意にしている弁護士に仕事を依頼することの方が多いでしょう。
そういったケースにまで,今後企業内の弁護士が増えていった方がいいのか,といった点はなかなか議論の余地があるように思います。
ともかく,私は企業内にいる弁護士ではありませんが,企業の方々を相手に仕事をすることは多々ありますので,その際,企業内の弁護士の方々に対しても,リスペクトを忘れずに今後も仕事を励んでいこうと決意を新たにさせられたシンポジウムでした。

カープローヤー現る!

  • 2015.08.03 Monday
  • 17:16
弁護士の村田です。

さて,広島弁護士会では,今年限りの限定コラボキャラとしてカープ坊やの弁護士バージョン「カープローヤー」の入会を認めて,弁護士会の広告塔になってもらっているそうです。
カープファンの多い広島にてなかなか面白い企画だと思いますが,そんな「カープローヤー」の限定グッズが,本日8月3日(火)から広島弁護士会館にて発売されているそうです。

普段弁護士会館に足を運んだことなど全くない皆様も,これを機に「カープローヤー」に会いに広島弁護士会館に行ってみてはいかがでしょうか?(決して広島弁護士会の回し者ではございません)

被害弁償コンビニ編

  • 2015.05.26 Tuesday
  • 15:37
弁護士の村田です。

被害者が存在する刑事事件において、弁護人が行う活動の中でとりわけ重要なものに示談交渉があります。
被害者と交渉し、被害者に謝罪の気持ちとして被害弁償金を支払い、可能であれば示談に応じてくれないでしょうかと話をしていく訳ですが、やはり何の落ち度もない被害者にそのような話をしていくのは非常につらいものがあります。
特に、性犯罪の被害者の方と交渉するときはこちらも非常に言葉を慎重に選ぶ必要があり、必要以上に被害者の方を刺激して気分を害することがないよう気を使います。
一方で、万引き事件の場合などは、被害者が企業であるということもあり、示談交渉も機械的に進められ、非常にスムーズに話が進むこともあります。
しかしながら、万引き事件は件数が比較的多く、弁護士も担当することが多い事件類型であることから、多く担当してあちこちに被害弁償に行っていると、非常に困ったことになることもあります。
それが何かと言いますと、自分がプライベートでよく行くコンビニなどが被害者になることがあることです。
そうなると、弁護人としてそのコンビニに被害弁償をしに行き、被疑者に代わって大変ご迷惑をおかけしましたと店長さん等に挨拶をしておきながら、その後そのコンビニにプライベートで買い物に行くのは非常に気まずく、そのコンビニに行き辛くなってしまうのです(お店側は特に気にされていないのかもしれませんが)。
そんな訳で、弁護士を何年もやっていると、市内のあちこちのコンビニに万引き事件の被害弁償をしに行くこともありますので、次第に何の気兼ねもなく買い物に行けるコンビニ等が減っていき、思わぬところで弁護士が窮屈な思いをすることがあるというお話でした(この間、プライベートでたまに行くことがあるコンビニに被害弁償に行くことになりしばらくはそのコンビニに近付けないなぁと思ったというお話でもあります)。

裁判も心機一転な4月

  • 2015.04.27 Monday
  • 12:00
弁護士の村田です。

4月になって年度が明けると,自分が抱えている裁判案件も心機一転新しい風が吹き始めることがあります。
と言うのも,以前お話したこともありますが,裁判官は非常に転勤が多く,2〜3年のスパンであちこちの裁判所に飛ばされることが多いからです。
したがって,年度が変わった段階で,自分の裁判を担当していた裁判官が変わることもよくある話で,前の裁判官とは気が合っていたけど,次の裁判官はどんな人なんだろうと少しドキドキしながら年度明け初の裁判に行くことになります。

もっとも,裁判官が変わったからと言って,当然裁判が一からやり直しになる訳ではありません。
民事裁判で言えば「弁論の更新」(民事訴訟法第249条2項)という手続がとられることにより,従前の裁判から引き続いて手続が進められることになります。
ただ,事件の依頼者の中には,同じ裁判官がずっと付き合ってくれるものと勘違いしている人もたまにいて,「え,先生,裁判官が変わったんですか?」と驚かれることもあります。
そんな時は,上記のような説明をして,よくあることなので別に問題はないですよと言いますが,裁判官目線で考えると,他の人がやっていた裁判を途中から担当しろと言われても引き継ぎとかで色々と大変だろうなぁ,とも思いますね(特に書面には出てこないい場外乱闘的なやり取りがよく交わされているような案件の場合)。

そんな訳で,4月は裁判官が変わったばっかりでまだ十分な引き継ぎが済んでいないので,実質的な議論は5月にやりましょう的な話を新しい裁判官から言われることも多く,若干裁判が間延びすることもままある4月なのでした。

 

年度末の魔物確定申告

  • 2015.03.13 Friday
  • 12:18
弁護士の村田です。

先日,競馬の外れ馬券の購入費も経費となるかどうかが争われた事件に関し,外れも含めた馬券の購入が経済活動といえる場合は、外れ馬券の購入費も必要経費と認めるべきだとする最高裁判決が出ました。
その結果,この事件の当事者で脱税に問われていた男性は,約5億7000万円の脱税額が約5000万円に減ったそうですが,今日の話はこの事件の話,という訳ではなく,税金の納付に関する確定申告のお話です(と言うのも,この外れ馬券の話は非常に難しい税法上の問題も含んでおり,解説していると紙幅がとても足りません。)。

さて,個人でお金を稼いで暮らしている自営業の皆さんは,年度末になると大体憂鬱な気分になるものですが,自らの税金に関する確定申告をしなければならないのはなかなか面倒なものです。
我々弁護士も,基本的には誰かに雇われて働いている訳ではありませんので,当然確定申告をしなければなりません。
もっとも,弁護士の先生の中には,懇意にしている税理士の先生や自分が雇っている事務所の事務員さんにお願いしてやってもらっている,という方も多いようですが,私は勉強のためと思い自分で全てやっています。
が,これがなかなか大変。
やったことのある人には共感してもらえると思いますが,大体この時期になってやり始めると,もっと前からきちんとやっておけば良かったと後悔するものです。
幸いにして,私の今年度の確定申告は今週の頭に無事終わりましたが,この記事を書いている隣では,弊所の宮崎弁護士が必死に確定申告の準備をしながらひーこら言っております。
けれど,基本的に,弁護士業というものは事業のための「仕入」という概念が発生しませんので,他業種の方々と比べるとそこまで面倒ではありません。
弁護士業にかかる経費としても,主だったもので事務員さんの人件費,他の業種の方々との接待交際費,事務所の光熱費,家賃,通信費,弁護士会の会費,書籍代くらいのもので,そこまで煩雑ではないのです。
とは言え,そういった経費の管理等がサボり気味になってしまった結果,この時期に涙を見ることになるのは,正に自業自得としか言いようがありませんね…。

反省した上で,来年こそは早めの確定申告を心掛けたいものです(オチはない)。

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